「オデュッセイア」あらすじと解説・登場人物や舞台 ホメーロス



ヒトコトあらすじ


 戦争の英雄オデュッセウスが帰郷するまでの長い旅路を描いた物語となっています。


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●1.基本データ
 Lキャラクター構成
    L舞台設定
 L詳しいプロット(展開)
 L文章抜粋
 

●2.補足データ
   Lココがスゴい!
 L似ている名作
 L似ている最近の作品 
 Lメディア化


●3.作者について
  L同じ年代の有名作品
        L同じ国の有名作家



1.基本データ




初刊:紀元前6世紀 :ホメーロス
長さ:叙事詩 ジャンル:冒険


キャラクター構成



オデュッセウス・・・・トロイア戦争の英雄。漂流する主人公。

ペネロペ・・・・オデュッセウスの妻。

テレコマス・・・・オデュッセウスとペネロペの息子。

カリプソ・・・・女神。オデュッセウスを気に入り、長い間そばに置いていた。

エウリュクレイア・・・・オデュッセウスの屋敷の女中。幼なじみ。

アテナ・・・・ギリシア神話の女神。オデュッセウスの帰郷を手助けする。

ポセイドン・・・・ギリシア神話の海神。オデュッセウスの帰還を邪魔する。

バイエケス人(アルキノオス、ナウシカア)・・・・サイラスを心配して通うようになった子持ちの女。

屋敷の無法者たち(アンティノオス、エウリュマコス)・・・・ドリーの息子。のちのエピーの夫。

キュクロプス・・・・旅路で出会う凶悪な巨人。

キルケ・・・・旅路で出会う女神。



舞台


ギリシャ・・・ヨーロッパに存在する国。




詳しいプロット(展開)


●帰れぬ英雄・オデュッセウス

 トロイア戦争を終えた知将・オデュッセウスは、女神カリプソによって足止めされ、帰郷を果たせずにいた。
 そんなオデュッセウスを見かねた女神アテナが、全能神ゼウスに願い出るところから物語は始まる。

●荒れた屋敷

 ゼウスへの相談後、アテナは変装。オデュッセウスの妻ペネロペと息子テレコマスがいる屋敷へ潜入する。  
 屋敷ではアンティノオス、エウリュマコスといった無法者が好き放題やっており、荒れ放題の状態だった。  
 しかし父が不在で、年若く度胸のないテレコマスは、そんな状況で勇気を奮えずにいた。  
 アテナは彼を諭して、父親探しの旅へ出かけるように持ちかけた。

●息子・テレコマスの旅立ち

テレコマスはそれに従い、旅立つ。
彼は各地を訪ねながら、父に関する情報を集めていきます。

●ポセイドンの怒り

 いっぽう神界では、オデュッセウスの帰還に反対していたポセイドンが不在のうちに、他の神々らがオデュッセウスを帰還させようと動き出します。
 オデュッセウスを引き留めていたカリプソのもとに、神々の決定が通知される。彼女はオデュッセウスにそのことを伝えた。
 オデュッセウスは話を聞いて旅立つ決意をして船を漕ぎ出した。しかしオデュッセウスの命運を勝手に決められたポセイドンは怒り、彼に天変地異を仕掛けます。 オデュッセウスはピンチに陥りますがアテナや海の神レウコテエなどの力によってなんとか陸地にたどり着いた。 

●バイエケス人の土地

 オデュッセウスが上陸したのはバイエケス人と呼ばれる民族の土地だった。 彼はアルキノオス王、その王女ナウシカアなどから歓迎を受けます。    
 そしてオデュッセウスは彼らに向けて、カリプソに会う以前からの冒険譚を語りはじめます。

●巨人・キュクロプスとの戦い

ここから前日譚〜
暴風に流され、仲間たちの離れ離れになったオデュッセウス。彼は一つ目の巨人キュクロプスの住む島に漂着します。 残忍なキュクロプスによって、オデュッセウスの仲間たちは殺されてしまいます。ですがオデュッセウスはキュクロプスを酒に酔わせて眠らせているうち、丸太を使ってキュクロプスを貫き、征伐します。そして彼はその島を脱出する。

●女神キルケや長い船旅

 次にオデュッセウス一行はアイアイエー島という島へ着く。そこには女神キルケがおり、彼女は魔法でオデュッセウスの仲間たちを豚に変えてしまう。しかしオデュッセウスは策略の神ヘルメスからもらっていた秘薬の効果で、豚にならなかった。
 やがてキルケはオデュッセウスに好意を抱くようになり、仲間たちは人間に戻してもらえる。  
 それから一年、オデュッセウスたちはキルケのはからいによって豪勢な暮らしを満喫しますが、やがて島を出ることにします。  
 キルケからこれからの旅路の予言ももらい受け、オデュッセウスたちはついに旅立つ。セイレーンや怪物スキュレなどにも遭遇しながらも、オデュッセウスたちは突き進みます。
 そして荒れた天候を進み、カリプソの住む島へたどり着いたのだった。

●故郷への旅立ち

オデュッセウスはそれまでの冒険譚を語り終えると、まもなく出発の準備にかかる。バイエケス人たちはオデュッセウスに財宝や土産を贈り、その船出を見送った。

●家族との再会

まもなくオデュッセウスは故郷イタケに到着する。アテナの計らいで老人に変化したオデュッセウスは、自らの屋敷へと潜入する準備を始める。
アテナの導きによってオデュッセウスとテレコマスの父子はひそかに再会をはたして、歓喜します。 その後、妻ペネロペに会うが、夫の帰りを信じきれない彼女によって本物にしか分からないであろう質問をされます。 オデュッセウスが質問に見事答えたことでペネロペは彼が本物だと確信して、夫婦は20年ぶりに再会を果たす。
ペネロペは女中のエウリュクレイアにオデュッセウスの足を洗うように命じる。古くからオデュッセウスをしるエウリュクレイアは、オデュッセウスの足の傷を見たことで彼だということに気づきますが、オデュッセウスは口止めした。

●婚姻の儀式

 ペネロペはアテナによって求婚者を選定する儀式を行うようアドバイスを受ける。
 オデュッセウスが使っていた大弓を用いて、十二の斧を射抜けた者を夫とするという条件を出した。
 しかし弓は、あまりに大きいため求婚者たちは弓を張ることすらできなかった。 まもなくオデュッセウスが登場してその弓を用いて求婚者たちを征伐していく。 テレコマスも父親の征伐に参加。求婚者たちはことごとく死んでいった。 そして求婚者たちの骸を片付けて、オデュッセウス家族らはようやく再会を分かち合います。

●求婚者家族からの復讐

 しばらくすると求婚者の家族たちが復讐にやってきますが、オデュッセウスらは返り討ちにする。 最後はアテナが両者を仲裁して、物語は終わります。





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文章抜粋


●神々の会議。アテナ、テレマコスを励ますこと かの人を語れ、ムーサよ、トロイエーの聖き都を掠めた後に、諸所方々をさ迷って、数々の人の町を見、その俗を学んだ、機に応じ変に処するにたけた男を。




2.雑多データ


ココがスゴい!


●最古の西洋文学

同著者ホメーロスの「イリアス」と並んで、西洋文学においても最古期に作られた作品と言われています。



似ている名作


●捜索中…



似ている最近の作品


●捜索中…



メディア化


オデュッセウス(2008年映画)

 2008年制作の映画。アメリカ制作。




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3.作者データ

ホメーロス

古代ギリシアのアオイドス(吟遊詩人)。代表に『イリアス』「オデュッセイア』がある。

    • オデュッセイア(紀元前6世紀)
    • イリアス(紀元前6世紀)
    同じ年代の有名作品
    • 「イリアス」ホメーロス(紀元前6世紀)
    同じ国の有名作家
    • アイスキュロス(古代ギリシャ)
    • ソポクレス(古代ギリシャ)
    • アリストパネス(古代ギリシャ)


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    Author: meisaku

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