「危険な関係」あらすじと解説・登場人物や舞台 ピエール・ショデルロ・ド・ラクロ



ヒトコトあらすじ


 社交界の人々が愛の罠を掛けたり、不貞を働いたりして、最終的にほぼ全員が不幸になっていくという物語となっています。


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●1.基本データ
 Lキャラクター構成
    L舞台設定
 L詳しいプロット(展開)
 L文章抜粋
 

●2.補足データ
   Lココがスゴい!
 L似ている名作
 L似ている最近の作品 
 Lメディア化


●3.作者について
  L同じ年代の有名作品
        L同じ国の有名作家



1.基本データ




初刊:1782年 :ピエール・ショデルロ・ド・ラクロ
長さ:長編 ジャンル:恋愛


キャラクター構成



セシル・・・・主人公。ヴォランジュ家の娘。

ド・ヴォランジュ夫人・・・・セシルの母

メルトイユ公爵夫人・・・・本作の悪役。セシルらを不倫の罠に嵌めようと暗躍する。

ジェルクール伯爵・・・・セシルの婚約者。

ダンスニー騎士・・・・メルトイユの謀略によってセシルと恋に落ちる。

ヴァルモン子爵・・・・女好き。メルトイユの謀略に加担して、セシルたちを罠に嵌める実行犯。

ツールヴェル法院長夫人・・・・ローズモント夫人の友人。ヴァルモンと不倫関係になる。

ソフィー・カルネ・・・・セシルの友人。

ローズモント夫人・・・・ヴァルモンのおば。

舞台



パリ
・・・現フランスの首都。



詳しいプロット(展開)


●セシルの縁談

  裕福な夫人ド・ヴォランジュは、娘・セシルをジェルクール伯爵と結婚させるため、修道院からひきとる。セシルはまだその経緯を知らず、修道院で仲良くなったソフィーと優雅に文通をしていた。


●元凶・メルトイユ侯爵夫人

 ここで、ジェルクール伯爵に恨みを持っている人物、メルトイユ侯爵夫人が登場。
 彼女には、かつてジェルクール伯爵に捨てられたという確執がありました。彼女はセシルとジェルクールの縁談を知るや、復讐を決意します。

●ヴァルモン子爵登場

 メルトイユは、まずは女を手玉に取るのが得意なヴァルモン子爵の力を借り、セシルとダンスニーという騎士を結ばせようと試みる(ちなみにメルトイユとヴァルモンはかつて愛人関係にあった仲)。
 もしも婚約者のセシルにゴシップが流れれば、ジェルクール伯爵は笑い者になるだろう、という魂胆であった。

●ヴァルモンとツールヴェル夫人の不貞

 いっぽう、ヴァルモンはメルトイユに共謀を持ちかけられた時、おばのローズモント夫人の家に住んでいた。
 そこで、ローズモント夫人の友人・ツールヴェル夫人と出会う。ツールヴェルは、友人であったド・ヴォランジュ夫人(セシルの母)から、ヴァルモンの悪い噂を聞いていたので、初めはその誘惑を拒否していたが、最終的には不倫関係となった。

●恋に落ちるセシル

 セシルとダンスニーは、メルトイユの謀略によって彼女の邸にて開かれた催しで出会います。まもなく二人は恋に落ち、秘密の文通をする仲になります。



●ヴァルモンがいよいよ加担

 不倫を続けるツールヴェル夫人でしたが、ヴァルモンとの関係は不純なものだと決心すると、彼から離れる決意をする。
 その際に、ド・ヴォランジュ夫人が、ツールヴェル夫人に自分の悪い噂を吹聴していたことなどを知り、いよいよパリに戻り、彼女への復讐を行おうとします。
 そしてメルトイユと改めて共謀し、そしてかつてのように、再びメルトイユの愛を得ることを望みはじめます。



●メルトイユの思うがまま

 セシルは友人ソフィーとの文通を続けていましたが、ダンスニーとの関係を反対されるので、次第に疎遠になる。代わりに恋を後押ししてくれるメルトイユと親しくなっていき、セシルはまんまとメルトイユの策略にはまっていきます。
 しかし他愛のないやりとりばかりで、いっこうに関係を進展させない二人に痺れを切らしたメルトイユは、ド・ヴォランジュ夫人に、娘と騎士の関係を暴露します。
 ドヴォランジュ夫人は怒り、セシルを連れてローズモント夫人の田舎へと向かいます。しかし離れ離れになったことで、二人の恋はさらに燃え上がる結果となり、メルトイユの思い通りに事は運んでいく。


●セシルとヴァルモンの不貞

 次にメルトイユは、二人の関係が崩れないように、手紙の仲介役としてヴァルモンを差し向ける。しかしそこで、予想外のことが起こる。
 田舎生活に退屈したヴァルモンが、セシルと関係を持ってしまうのだった。はじめは拒否していたセシルだったが、ついにヴァルモンと身体を重ねてしまい、その関係はしばらく続く。  
 いっぽうのヴァルモンは、ツールヴェルにも同時進行で迫りますが、こちらの恋は成就しなかった。
 思い悩んだド・ヴォランジュ夫人から、メルトイユに娘の縁談についての相談の手紙が来ます。 そこでメルトイユはあくまでダンスニーではなく資産のあるジェルクール伯爵を選ぶべきだと、あくまで体裁を繕います。


●メルトイユとダンスニーの不貞

いっぽうツールヴェル夫人との破局などがあったことで、いつまでもセシルたちへの謀略を進めないヴァルモン。それに痺れを切らしたメルトイユはダンスニー本人に接近し、すぐに彼を自分の虜にした。


●全員が不幸に

まもなくヴァルモンはセシルを自分の虜にしたことなどを理由に、メルトイユに報酬を求めますが、なにかと理由を付けて報酬を払わないメルトイユに幻滅して、協力関係を打ち切ります。  
 その頃、セシルもまた、身籠っていたヴァルモンの子を中絶する。  
 自由になったヴァルモンでしたが、セシルと彼の関係を知ったダンスニーに決闘を申し込まれ、そこで敗れて命を落とします。  
 ヴァルモンの死を知ったツールヴェル夫人はあまりのショックに絶命してしまう。
 まもなくメルトイユの悪行が暴かれ、彼女は社交会から追い出されます。さらに天然痘を患ったことで、その後遺症によって美しい顔は醜く変貌する。  
 セシルも不貞を償う意味で尼僧になって出家する。
 ローズモント夫人も、甥・ヴァルモンを殺したとしてダンスニーを告発し、ダンスニーもまた、あれは決闘だったと反論した事でふたりは争うこととなります。  
 そうしてメルトイユ侯爵夫人と関わった全ての者に不幸が訪れて、物語は終わる。






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文章抜粋



(原本未入手…)






2.雑多データ


ココがスゴい!


執筆中…


似ている名作


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似ている最近の作品


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メディア化



●危険な関係(1959年映画)
●危険な関係(1988年映画)

何度も映画化されており、Amazonプライムなどでも観られます。


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3.作者データ

 ピエール・ジョデルロ・ド・ラクロ

 フランスの砲士官。小説「危険な関係」を遺している。


同じ年代の有名作品
  • 鎖を解かれたプロメテウス」パーシー・ビッシュ・シェリー(イギリス1820)
  • 放浪者メルモス」チャールズ・ロバート・マチューリン(アイルランド1820)
  • 「レイミア」ジョン・キーツ(イギリス1820)

同じ国の有名作家
  • ニコライ・ゴーゴリ(ロシア)
  • ミハイル・レールモントフ(ロシア)
  • フョードル・ドストエフスキー(ロシア)


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Author: meisaku

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