「ルスランとリュドミラ」あらすじと解説・登場人物や舞台 アレクサンドル・プーシキン



ヒトコトあらすじ


 さらわれた姫と結婚するため、主人公ら男たちが、姫奪還の冒険を繰り広げ、最後には主人公が姫と結婚する、という物語となっています。

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●1.基本データ
 Lキャラクター構成
    L舞台設定
 L詳しいプロット(展開)
 L文章抜粋
 

●2.補足データ
   Lココがスゴい!
 L似ている名作
 L似ている最近の作品 
 Lメディア化


●3.作者について
  L同じ年代の有名作品
        L同じ国の有名作家



1.基本データ




初刊:1820年 :アレクサンドル・プーシキン
長さ:長編 ジャンル:恋愛・冒険アドベンチャー・叙事詩


キャラクター構成



ルスラン・・・・主人公。勇士。

リュドミラ・・・・ヒロイン。ウラジミール公の娘。チェルノモールにさらわれる。

チェルノモール・・・・魔法使い。リュドミラをさらう。

ロクダーイ・・・・騎士。ルスランに敗れる。

ファラルーフ・・・・騎士。ナイ―ナと結託して、ルスランを殺害する。


フィン人の魔法使い・・・・要所要所でルスランを手助けをしてくれる存在。

洞窟の老人・・・・ルスランが序盤に出会う老人。ナイ―ナやチェルノ―モルといった存在を教えてくれる案内役。

ナイーナ・・・・洞窟の老人と因縁のある老女。

しゃべる頭・・・・チェルノ―モルの兄。弟にだまし討ちにされ、首だけになった。

ウラジミール太陽王・・・・キエフの支配者。リュドミラの父親。

舞台



キエフ
・・・現ウクライナの首都。



詳しいプロット(展開)


●物知り猫のおはなし

  妖精らが住む幻想的な場所に赴いた私(語り手)。蜂蜜酒片手に、物知り猫に出会い、私(語り手)が話を聞くというところから物語が語られていく。

●消えた姫君

 キエフの太陽王ウラジーミルには末娘リュドミラがいた。 彼女は父の計らいによって勇士ルスランと婚約することとなる。 結婚式には屈強な男たちも参列していた。 ロクダーイ、ファルラーフ、ラトミールなどといった騎士たちである。
 やがて宴は終わり、一夜を共にするルスランとリュドミラであったが、突然闇と雷鳴がふたりを襲い、リュドミラが忽然と姿を消した。


●名乗りをあげる騎士たち

 愛娘を守れなかった夫・ルスランの不甲斐なさに、ウラジーミル王は憤慨する。そしてルスランとの婚約を取り下げると、彼女を取り返した者に、改めて娘を与えるという号令を出した。
 すると宴にも参加していたロクダーイ、ファルラーフ、ラトミールの三人騎士が名乗りを挙げた。 ルスランは4人は出発すると、それぞれ異なる道を辿り始めた。


●洞窟の老人

 道中、ルスランは見つけた洞窟に入る。そこで老人と出会い、魔法使いチェルノモールによってリュドミラがさらわれた事を知る。そして、そこで老人の身の上話も聞くことになる。
 若かりし頃の老人はナイーナという美しい娘に恋をした。老人は彼女の気を引こうと、 戦で武勲を獲得したりして名を馳せていく。
 しかし彼女が振り向くことは無かった。そのため今度は魔法使いになることを志す。
 しかしあまりに魔術に没頭しすぎたため、魔法によってナイーナを呼び寄せたときには彼女は老婆になっていた。いつの間にか、40年もの月日が経過していたのだった。
 老人は今度こそ彼女に迫られたが、恐ろしさのあまり逃げ出してしまい、以来彼女に恨まれているのだと言う。そのような老人の話を聞いた後でルスランは洞窟をあとにする。  


●ロクダーイとファラルーフ

 いっぽうのロクダーイ。彼はルスランを殺してしまおうと考えますが、間違えてファラルーフを殺しかけます。そこへ老婆が現れる。  
 老婆はロクダーイに道を示すいっぽう、殺されかけていたファラルーフには故郷に帰ることを進めた。ファラルーフはこの言葉に従い、故郷へと帰った。


●囚われのリュドミラ

 リュドミラは豪華な部屋で目を覚ます。 そのあとも侍女などに丁重に扱われたり、さまざまな音楽なども流れてくるが心は晴れない。 しばらくすると白ひげを生やした小人がお供を連れてやってきた。リュドミラはその男の帽子を取り上げた。すると男は悲鳴をあげた。その滑稽な様子を思い出したりしながら、リュドミラは気を晴らしたりする。同時に取った帽子が被ると透明になることにも気付いたりもします。


●ロクダーイとの決闘

 ルスランは追いついてきたロクダーイと戦う事になります。戦いのすえ、ルスランが勝利してロクダーイは川へと投げ入れられ、敗退した。


●しゃべる頭

 ロクダーイとの戦いで武器を失ったルスランは、見つけた古戦場で武器を調達。そこでしゃべる大きな頭に出会う。
 しゃべる頭の下には、良さそうな剣が隠されてあり、ルスランは頭を屈服させ、それを取り上げた。
 そして取り上げた剣で頭にトドメを刺そうとしたとき、頭は命乞いをする。さらに頭は自分が、リュドミラを攫ったチェルノモールの兄だとカミングアウトする。
 兄である頭は、弟チェルノモールによって騙し討ちされ、こうして剣の番にされてしまったという経緯を述べた。
 話を聞いたルスランは同情する。そして頭はルスランに自分の仇を討ってくれと頼み込むのだった。


●ラトミールのその後

 ルスランがリュドミラ救出に励むいっぽう、もう一人の候補者であったラトミールは道中で出逢った乙女の歌に誘われる。そして城内にいたたくさんの美女に囲まれているうち、リュドミラの事を忘れてしまうのだった。


●眠るリュドミラ

 囚われのリュドミラは、チェルノモールとともに退屈な遊びをしながら過ごしていたが、そこへついにルスランが到達する。 彼の姿を発見して駆け寄ろうとする。しかしそれは幻影であり、チェルノモールに見つかり、眠りの魔法を掛けられてしまう。



●洞窟の老人

 まもなく、本物のルスランがチェルノモールのところへ到着する。 ふたりは対決となり、チェルノモールが降参して勝負は決する。
 ルスランはリュドミラを探す。そして帽子で透明になっていた彼女を運良く見つけるも、彼女は眠りの魔法を掛けられており、何をしても目覚めなかった。
 すると魔法使いの不思議なささやきが聞こえて来る。ささやきによると、リュドミラを父親のもとまで連れ帰ることができれば彼女は目覚める、という事だった。
 ルスランはリュドミラを馬に乗せ、チェルノモールを鞍に括り付けると、すぐに出発した。



●頭との約束、ラトミールと再会

 帰路で、ルスランはチェルノモールの兄である頭のもとへ立ち寄る。頭はすでに息も絶え絶えだったが、弟の哀れな姿を見るや、彼を罵りながら息を引きとった。
 ルスランはラトミールにも再会する。彼は城の美女たちと別れたあと、羊飼いの娘と結婚して幸せに暮らしていた。



●ルスラン、死す

 キエフへと向かっていたルスランだったが、魔女ナイーナにそそのかされたファラルーフの襲撃を受ける。そして胸を刺されたことが致命傷となり、そこで息絶えてしまう。



●キエフの危機

 ルスランを倒し、リュドミラを手に入れたファラルーフは、ウラジミール公のもとへ彼女を連れて参じた。しかし彼女は目覚めることは無かったため困惑する事態となる。そこへ、キエフを狙って、異教徒であるトルコ系民族が来襲してきた。



●英雄の復活

 死んでしまったルスランだったが、魔法使いによって生の水と死の水をふりかけられ、復活を果たす。さらに魔法使いからリュドミラの眠りを醒す指輪ももらうと、トルコ系民族の襲撃に遭っているウラジミール公のもとへ急いだ。



●ルスランの帰還

 キエフでは、すでに大戦が始まっていた。
 そこへルスランが登場すると、次々と敵を討ち破っていき、たちまち形成は逆転した。
 ルスランの強さに恐れをなしたトルコ系民族たちは敗走していく。闘いを終え、ルスランは指輪の付いた手でリュドミラに触れる。
 すると彼女はたちまちに目覚め、ウラジミール公も歓喜した。
 ウラジミール公は喜びのあまり、謀略を企てていたナイーナとファラルーフの事も許し、盛大な宴を開いたのだという。

 そうして、猫の話は幕を閉じた。




文章抜粋



(原本未入手…)



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2.雑多データ


ココがスゴい!


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3.作者データ

 アレクサンドル・プーシキン

 ロシアの詩人・作家。デビュー作に「ルスランとリュドミラ」などがある。


同じ年代の有名作品
  • 鎖を解かれたプロメテウス」パーシー・ビッシュ・シェリー(イギリス1820)
  • 放浪者メルモス」チャールズ・ロバート・マチューリン(アイルランド1820)
  • 「レイミア」ジョン・キーツ(イギリス1820)

同じ国の有名作家
  • ニコライ・ゴーゴリ(ロシア)
  • ミハイル・レールモントフ(ロシア)
  • フョードル・ドストエフスキー(ロシア)


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Author: meisaku

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