ヒトコトあらすじ
外套を強盗されて無念のまま死んだ主人公が霊として町を徘徊しはじめるが、最後には外套を手に入れて満足して消えるという物語となっています。
スポンサーリンク
●1.基本データ
Lキャラクター構成
L舞台設定
L詳しいプロット(展開)
L文章抜粋
●2.補足データ
Lココがスゴい!
L似ている名作
L似ている最近の作品
Lメディア化
●3.作者について
L同じ年代の有名作品
L同じ国の有名作家
1.基本データ
初刊:1836年 作者:ニコライ・ゴーゴリ
長さ:短編 ジャンル:コメディー
キャラクター構成
八等官コワ―リョフ・・・・鼻の持ち主。
イワン・ヤーコヴレヴィチ・・・・理髪店を営む。ある日の朝食のパンに鼻が入っていたことで物語に巻き込まれる。
舞台
ペテスブルク・・・ロシアに存在する港湾都市。主人公らが生活している。
詳しいプロット(展開)
●理髪師・イワン・ヤーコウレヴィチ
理髪店を営むイワン・ヤーコウレヴィチが朝食を嗜んでいると、なんとパンのなかから人間の鼻が出てきた。イワンはその鼻が自分のお得意さんであるコワリョーフのものであることに気づく。イワンは妻の言葉もあって鼻をどこかに捨ててしまおうと考える。
●警官に見つかる
橋の下から鼻を捨ててしまおうと考えたイワンであったが、直前で警官に怪しまれてその試みは失敗してしまう。そして警官に連れられてどうなってしまうのか、この時点ではまだ語られない。
●鼻の捜索
視点は鼻の持ち主であるコワリョーフへと移る。朝起きて自分の鼻が無いことに気づくコワリョーフ。彼は鼻を隠しながら日課である大通りの散策をはじめる。すると役所の服に身を包んだ自分の鼻と遭遇する。鼻と門答を重ねるが、少し目を話したスキに鼻は姿を消していた。困り果てたコワリョーフは新聞社に捜索の広告を出してもらおうとする。しかしまともに取り合ってはもらえなかった。そのあとも区警察署長のもとを尋ねたりもするが、タイミングが悪かったということもありすぐにその場をあとにした。
●鼻がもどらない
家へと帰り沈んでいたコワリョーフだったが、まもなく警官が尋ねてくる。なんと鼻を捕まえてもってきてくれたのだった。役人の格好をしてパスポートを持って逃げ出そうとしたところを取り押さえたのだそうだ。コワリョーフは警官に感謝してさっそく鼻を付けようとしたがこれがまったくひっ付かない。コワリョーフは医者のもとへと向かい接合を頼むが結局受け入れてはもらえなかった。
●鼻、元にもどる
そうこうしている内にコワリョーフの鼻の噂は町じゅうに広がったが、しばらく経ったある日、彼の鼻は突然両頬のあいだに戻っていた。安心したコワリョーフは以前と同じ毎日を過ごすようになった
文章抜粋
●なんでも、三月二十五日にペテルブルグで奇妙きてれつな事件が起こったそうであります。(冒頭の一文)
●つらつら考えてみますってえと、この話には、たしかに何かある。誰がなんと言おうと、こういう出来事ってのは世の中にはある。滅多にあるわけじゃございませんが、ある話でございますな。(最後の一文)
スポンサーリンク
2.雑多データ
ココがスゴい!
執筆中…
似ている名作
捜索中…
似ている最近の作品
●捜索中…
メディア化
●ユーリー・ノルシュテイン《外套》をつくる
スポンサーリンク
3.作者データ
ニコライ・ゴーゴリ
ロシアの作家・劇作家。『外套』『死せる魂』などが有名作。
-
- ディカーニカ近郷夜話(1831年-1832年、短編集)
- ソロチンツイの定期市
- イワン・クパーラの前夜
- 五月の夜
- 紛失した国書
- 降誕祭の前夜
- 怖ろしき復讐
- イワン・フョードロヴィチ・シュポーニカとその叔母
- 呪禁のかかった土地
- ミルゴロド(1835年、中編小説集)
- 昔気質の地主たち
- タラス・ブーリバ (1842年大幅に改作される。邦題「隊長ブーリバ」とも)
- ヴィイ
- イワン・イワーノヴィチとイワン・ニキーフォロヴィチが喧嘩をした話
- アラベスキ(1835年。下記の中編小説3編のほか、エッセイ、美術批評、小説断片を含む文集)
- ネフスキー大通り
- 狂人日記
- 肖像画(1842年大幅に改作される)
- 幌馬車(1836年 )
- 鼻 (1836年)
- ローマ(1842年)
- 外套(1842年)
- 死せる魂
- 第1部(1842年)
- 第2部(未完。1855年、甥により刊行される)
戯曲
- 結婚(1835年執筆、1842年出版)
- 賭博師(1836年執筆、1842年出版)
- 検察官(1836年。日本語題名『査察官』とも)
- ディカーニカ近郷夜話(1831年-1832年、短編集)
同じ年代の有名作品
- 「バーナビー・ラッジ」チャールズ・ディケンズ(イギリス1841)
- 「コンシュエロ」ジョルジュ・サンド(フランス1842-1843)
- 「マリア・マグダレーナ」フリードリヒ・ヘッベル(ドイツ1844)
同じ国の有名作家
- アレクサンドル・プーシキン(ロシア)
- ミハイル・レールモントフ(ロシア)
- フョードル・ドストエフスキー(ロシア)
スポンサーリンク